6 21, 2007
即興! スズムジーク!(7)

キース・ジャレット「ザ・ケルンコンサート」
ソロピアノ?即興でライブ?どんなの?と興味本位で大学生の頃買ったこのアルバム。
1曲目冒頭の問いかけるようなフレーズを聴いてしまったが最後、エンディングまで夢中になって聴いてしまいました。ジャズというよりは、かなりクラシックよりな演奏ですが、シンプルにキース・ジャレットの感情、感性が伝わってきました。
当時あまりピアノの曲は好きじゃなかったのですが、どっぷりはまって、フレーズを覚えてしまうくらいたくさん聴きました。
音楽家は皆、音を通して、なんとか純粋な自分を表現したい、と考えるものだと思いますが、この作品からは羨ましくなるような純粋さを感じます。そして音楽的な自由さも受け取りました。
私にとって一つの理想形となった作品です。
投稿者 suzuki : 00:10
6 12, 2007
知覚の扉 スズムジーク!(6)
前回書いたDavid Bowieに続いて高校、大学時代にはまったのがThe Doorsです。
不思議な歌詞、オルガンを基調とした独特のアレンジ、そして低音でうなり、叫び、時にささやくボーカル、ジム・モリソンの強烈な個性。一時どっぷりとはまりすぎて抜け出せなくなりそうになりました。
演奏がうまいわけではないが、ベースをオルガンで出したり、ボサノバのリズムをロックに取り入れたりと大胆なアレンジは現在でも異彩を放っていると思います。
現在ではあまり聴きませんが、徹底してオリジナリティを追求した彼らの音楽から今でも刺激を受け続けています。

すべてのアルバムを好きで聴いたのですが、特に上の”Waiting for the Sun”は尋常じゃない聴き方をしました。一番好きだった曲は”Five to One”。
4 24, 2007
黒いデヴィッド・ボウイ スズムジーク(5)

最近なぜか無性に聴きたくなって、聴いている一枚。David Bowie「世界を売った男」
David Bowieのことは、高校時代、テレビでそのライブを見て知りました。彼のCDを買おうと思い、数あるアルバムの中から最初に買った記念すべき一枚がそれ。完全にタイトル買いでした。どうやったら世界を売れるんだ?という思いで買ったのでしょう。
Bowie本人はとても嫌っているアルバムらしいが、独特の雰囲気が漂っていて病みつきになる音楽です。NirvanaのMTVアンプラグドライブでタイトル曲の「世界を売った男」がカバーされたのを聴いたときはびっくりしました。原曲の雰囲気とカート・コバーンらしさがうまくブレンドされたすばらしいカバーでした。
この一枚を買って以来大学時代まで夢中になって、BowieのCDを買い、聴きまくりました。
曲、メロディももちろん好きでしたが、歌詞の特異さ、鋭さ、変化し続けることを徹底的に追及する姿に魅かれました。
さて最近の話ですが、去年くらいにDavid Bowieと関係してすばらしい音楽を発見しました。

Seu George”The Life Aquatic - Studio Sessions ”
最初はジャケットを見てカッコイイ!と思い試聴してびっくり!数曲を除いてほとんどDavid Bowieの曲のカバーでした。
大体カバーはあまり好きではないのですが、これにはびっくり。ブラジル人なのでポルトガル語、そしてガットギター(いわゆるクラシックギター)一本の弾き語り。
細かいアレンジや打ち込みに頼る現代の音楽シーンにおいて、このシンプルかつソウルフルな叫びに本気の一撃を食らわせられました。
ギター一本でも十分表現できることを証明してくれた作品です。
なぜかギターの松が買っていてびっくり、私はこれだけ絶賛したくせに買ってなくて、貸してもらいました。
4 17, 2007
ディープインパクト! スズムジーク(4)
前回までロック、ポップスについて書いてきましたが。今回はクラシックです。
もともと、音楽の時間の名曲鑑賞みたいな時間は大好きで、オーボエやホルンの音がお気に入りでした。小学校の時など、野球部とブラスバンドと両立できないか真剣に考えたものです。女子の中には水泳部と両立させてる人もいたので、ありかなと思ってました。
しかし結局は野球ばっかりということになり、いつの間にか忘れ、20歳を過ぎるまで自ら進んで楽器をやることはありませんでした。
しかし聴く事は好きで、家にあったクラシックのレコードを聴いたりしてました。
月日は流れ、BOØWYライブの翌年くらいでしょうか、大きな衝撃を受けます。
それは高校入試の前日でした。夕方くらいでしょうか、家には私一人、むしょうに音楽が聴きたくなり、家にあったバイオリンの小品を集めたレコードに初めて針を落としたのです。
稲妻のような出だし、悲劇をすべて背負ったようなバイオリンの旋律、あっという間にその世界にひきずりこまれました。その後は最後まで引きずりまわされあっという間にエンディングへ。
「一体何が起こったのだ?」次の曲がはじまってもしばらく呆然としていました。
自由奔放、天衣無縫、どう表現していいものやら。とにかくものすごい衝撃を受けました。まさにディープインパクト、いまだにその感触は残っています。
その曲はサラサーテのツィゴイネルワイゼン。演奏はWilfred Lehmann。「ジプシーの歌(メロディー)」という意味のドイツ語タイトルで、ハンガリーの民族音楽や当時の大衆音楽を取り入れた彼の代表曲です。
今でもよく聴きますが、毎回引き込まれやられてしまいます。当時もそうでしたが曲が終わった後には、心地よい疲労感と爽快感がやってきます。
今でも間違いなくマイベスト曲です。
当時のレコードは実家にあるので、現在は、ハイフェッツの「ツィゴイネルワイゼン~ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン」を聴いてます。ドリルズバイオリニストケージローも大絶賛の巨匠の演奏です。凄すぎます。

4 15, 2007
インフルライブ! スズムジーク(3)
初めて生のライブを見にいったのは、中2の時でした。
まったく聴いたことのないバンドだったのですが、友達に熱烈なファンがいて誘われて見に行くことになりました。部活をさぼるために、たまたまライブ当日あったインフルエンザ予防注射を、無理矢理受けて見に行ったおぼえがあります。
そのバンドはBOØWYでした。きけばドリルズドラムのケージローもギターの松も熱狂的なファンで二人とも高校のときにコピーバンドをやっていたそうです。
初ライブはとにかく爆音に耳がやられたことしか覚えてません。しばらく耳がキンキンしてました。
その後、友達からテープをもらったりしてアルバムを聴きました。「PSYCHOPATH」はレコードを買った覚えがあります。
ロックバンドなのにキャッチーでメロディアスな楽曲、そして80年代的な歌詞。今聴く事はあまりないのですが、ギター布袋の音楽センスは本当にすごいなと思います。最近Charと共演した”Stereocaster”は初めてラジオから聴いたとき、あまりにかっこよくてぶったまげました。

BOØWYの曲で今でもカラオケで歌ったりするのは、アルバム「BOØWY」に収められている”Baby Action”。
クールで印象的なイントロから一転、陽気なAメロ、そしてドライブ感のあるサビ、そこからもう一段ドライブにせつなさを加えた大サビと、めまぐるしく展開して、何事もなかったようにクールなイントロに戻って終わってしまう。何かショートフィルム的な香りのする曲です。
4 12, 2007
カモン! スズムジーク!(2)
Billy Joelとの出会いから間もなくして、ビートルズの曲に遭遇します。

初めて聴いたのは”Please please me”だったと思います。イントロのハーモニカの音、そしてサビの「カモン!カモン!」と繰り返すところにしびれました。
そのせいなのでしょう。「カモン!ベイベ!」という曲ができたり、ライブで無意味にカモン!と叫んでしまうのは。
ビートルズの曲はラジオからカセットテープに録音して聴いてました。120分テープで5本くらいになりました。曲のジャンルやアレンジが多彩で、しかもメインボーカルが複数いるので、本当に飽きないで聴き続けました。
現在まで聴いたアーティストの中で、時間数にして一番聴いたのは間違いなくビートルズでしょう。
そのコード進行、メロディなど頭に染み付いているので、自分の曲にもかなり顔をだしていると思います。
私が音楽好きになることを決定的にしてくれたバンドです。
今一番好きな曲は通称「ホワイトアルバム」の”I'm so tired”です。
疲れてるのかな。
4 11, 2007
スズムジーク!(1) はじまり
新シリーズ、スズムジーク!ではブログを通して、様々な音楽、そして私の音楽について綴っていきます!
私が自分で、いわゆるポップス、ロックを聴き始めたのは、小学2年の時たまたま家にあったBilly Joel の「グラスハウス」というアルバムでした。

むさぼるように聴き、歌を耳コピし、カタカナ英語で紙に書き出して歌っていました。当時は意味が分かる日本語の曲よりも、意味の分からない外国語曲か器楽曲が好きだったのです。
Billy Joelの曲は、その後も大学生くらいまで様々なアルバムを聴き続けました。
ピアノならではの分数コードを多用した複雑で美しいコード進行などは、僕の作曲活動にとても影響を与えてます。
そして何といってもAメロ、サビ以外の曲の展開部分(Cメロ、ブリッジ)が抜群に美しいと思います。かなりの頻度でこのCメロが使われていて曲の起承転結の”転”の役割を担っていて、曲をピリッとしめてますね。
このブログを書きながら、ふと、自分の曲にはCメロが入っている曲が少ないことに気付きました。
文章にしてみるものですね。次に作る曲はCメロから作ってみてもいいかも!
ちなみに現在Billy Joelの曲で1曲好きな曲をあげるとすれば、アルバム「イノセントマン」に入っている"Leave A Tender Moment Alone"という曲です。洗練された軽やかな粋を感じます。
3 27, 2006
ボサメンコ
「ボサメンコ鈴木になれ!」これは音楽の師であり、とてもお世話になっているCafe&Bar December12の佐竹氏から授かった言葉です。ボサメンコ、つまりボサノバとフラメンコ。二つとも僕の大好きな音楽ジャンルですが、この二つを、融合もしくは、それぞれを自分の音楽に反映させろ、ということなのです。コード(和音)の構成音やコード進行にわずかに取り入れていますが、まだまだボサメンコといえるものはできていません。そこでこの場を借りて、ボサメンコについて検討してみたいと思います。
専門家ではないので僕個人の私見として読んでください。
ボサノバとフラメンコの共通点
・ガットギター(ナイロン弦のクラシックタイプ)を使う。
・ラテン語系の歌詞(ボサノバはポルトガル語、フラメンコはスペイン語)
・不協和音を使った複雑なコード
・哀愁漂うメロディ
・様々なジャンルの融合体(ボサノバはジャズ、サンバ、ショーロなど。フラメンコはジプシー音楽、スペイン民謡、アフリカ、インド音楽、最近のものはジャズも)
相違点
・リズム
フラメンコは様々な形式があり、一概に言えないが、3拍子の要素がかなり取り入れられている。
ボサノバは2拍子で16ビートに近いものがほとんど。
ボサノバは、はねない。
ボサノバで踊ることはあまりないが、フラメンコは踊りの伴奏でもある。
・コードとコード進行の雰囲気
ボサノバは絵画でいうと、水彩画のようにたくさんの色が混ざってあいまいな色調をだしている。
フラメンコは、油絵のように、たくさんの色が混ざらないまま強引に存在している。
・歌唱法
ボサノバは、つぶやき、ささやきを特徴とした語りの歌。
フラメンコは、胃のものが出てしまいそうなほど、吐き出すような歌。
共通点と相違点をいろいろ並べてみましたが、実際の印象としては、ガットギターという共通点以外はかなり違った音楽に聞こえます。大まかにボサノバは静の音楽、フラメンコは動の音楽といえると思います。これを融合するのは至難の業でしょう。でも、音楽であることには変わりないので、この二つのジャンルの感情表現や美的感覚を取り入れ、日本人のオリジナリティも出すことができれば、おもしろいものができると思います。そしてボサノバもフラメンコも音を楽しむという、音楽本来の姿からできているはず。まずは、真剣に音を楽しむことから頑張ってみたいとおもいます。

